大分刑務所より…小言ばかり

 

早くもツバメが飛び交う様になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 
今年から大分刑務所でも差入業社の撤退により、差入れが中止となりました。 
この動きは全国的なものらしく、殆どの刑務所での差入れが出来なくなっています。
法務省側としては、現金の差入れは出来るので、それで問題は無いなど言っておりますが、 そういう問題ではないし、代替の措置を採らず中止してしまう事自体腑に落ちない上、更に社会との分断を進めてします結果となります。 

このあからさまな人権侵害、今後どうなっていくのでしょう。 
私達側の意見としては、差入れはとてもありがたいものです。 
シャツ・パンツ等急に破けたり、石鹸が足りなくなったりという時など、すぐに手元に入る差入れは感謝でしかありません。 
物品購入は月一回の定期受付で、届くのは翌月以降、注文出来る個数にも上限が決められており(たとえば石鹸は月3個、切手は10枚まで等々)想定外の事態には対応出来ません。 
物品差入れだと、急な物入りにも対応出来ますが、現金差入でとなるとそこから定期購入のタイミングまで待ち、注文して、届くのが翌月。 
報奨金を使っていたりすると、現金使用が優先される為、タイミングによっては、その切り替え手続きなど、とてもとても煩雑となります。そういった所内の規則による弊害は放置したままなので、どうにか対応して欲しい所です。 


3月に入って作業の動機付けの教育なるものが行われました。
まず私達をA・B・C・Dのグループに分け、そのグループことに計四単元の教育を行うという事でした。 
一週間ごとに行われた教育は、1回につき30分程で、最後の四単元目には、入所時に各自に設けられた「改善目標」、その目標を達成する為の大目標を立てそこに至る為の中目標、小目標を設定するという内容でした。
全単元が終わり各自が作成したワークシートは、後日ファイルに綴った上で部屋に配布、所持することとなり、それを使いながら半年を目度に工場担当さんと目標達成の進捗具合を話し合うそうです。
この教育は新たに始まる拘禁刑の中で、今の刑務作業を継続、維持させる為に行っている教育で、要するに作業は社会復帰の為の教育の一環と言うことにして作業させたいみたいです。
職員日く作業を止めてしまうと、作業させる為の材料すら買えなくなる、急に止められる訳が無いだろうとの事でした。 
因にグループ分けの基準は、入所時に受けたテストによう判定でA判定がD、B判定がCといった感じだと推測されます。 


今年に入ってTV設備の改修工事が行われました。他の施設みたいに全ch視聴可能とかそんなん期待していたのですが、工事終了後ch数は以前と変わらず、でしたが、 映像が何か気持ち悪い。
表示も「大分朝日放送再送信」となり、それ以外の表示は消えました。
要するに一度映像を受信し、それを各部屋に再送しているというシステム。 
なんでこんな手間の掛かる事をしたのか?何が問題だったのか?説明は全く無いままです。
税金使ってやらなければならなかったのか理解が出来ていません。 

再送された映像を見る為、デジタルの利点であるサブchがどちらか一方しか見る事が出来ないし、たまにノイズが入ったり、音楽番組やスポーツ番組など映像処理が大変な番組は処理が追い付かず、映像が乱れ見辛いし肝心な所を見れない。 
唯一の利点として、外部入力の映像(祝日等のVTR)がそれなりに画質が上がり多少は見れるようになりましたが、家庭用ゲーム機の映像には勝てません。 
個人的にはたまにしか見れないVTRより日常のTVの方が大事なのでわざわざ、設備を改修してまで、TV映像をコピーし再放送する必要性が全く理解出来ません。 

年末に、当所予算が無い為、外部講師によるクラブ活動が急遽中止となりまいた。 
(ギタークラブ、将棋クラブ、書道、短歌)お金が無いのならこの改修工事自体中止すれば良かったのに、と。 
私達には節電・節水を強いられているのに、です。 
新年度に入りまず目に付いたのが、職員の階級章の上に6ケタの番号が表記されている事でした。 
どういう風にナンバリングされているのか不明ですが、全ての職員が付ている様です。 
正直、番号よりは名前だと思うのですが、そうはしないみたいです。 
新年度になると何らかしら訳の分からないコトにお金を使うので、私達ににもお金を使って欲しいものです。 
3月ぐらいから、5月16日運動会が実施予定だと発表があり、4月に入ってから競技種目が決まりました。 

競技順に 

1種目 工場対抗リレー(予選) 5名 
2種目 運試しリレー 3名 
3種目 応援合戦 各工場 5分間 
4種目 玉入れ SDC/機能向上センター用の競技 
5種目 魚釣り 
6種目 ボール運び 11名 
7種目 お玉リレー 3名 
8種目 工場対抗リレー 決勝 

となりました。 

目新しい競技としては「運試しリレー」で、トラック内部の直線距離で行われる3人一組のたすきリレーですが、スタートしてすぐ「くじ」を引き、引いた番号を審判に見せ、その番号のコーンを目指して走り、コーンを回ってスタート地点まで走り、次の走者へとたすきをつなぎます。 
番号は1、2、3とあり、1が一番近くにコーンがあり、3が最も遠い場所となります。
くじを引く度に、全部のくじを回収し、又新しいくじを設置する為、運の要素に左右されるリレーとなっています。 

短距離走が消え運試しリレーと変わった以外、競技はほぼ一緒です。 
他には正式種目となった応援合戦と、高齢者向け工場参加の玉入れ位でしょうか。 
走力のある工場と、他の工場との差が激しい為、どの工場でも結果が出せる様。 
毎年、競技が見直せれていますが、それでも毎年上位を占めるは強豪と呼ばれるいつもの工場だったりします。 
今年は工場対抗リレーに参加します。やれる事をやり、毎年改変される競技の中でも最高の結果が出せる様、微力ながら尽力したいと思っています。 

折角の運動会も、昼食支給のハンバーガーと炭酸は仕出し弁当とお茶に変わり、お菓子も一切出なくなりました。 
せめて、皆、懸命に頑張っているので、お菓子位は出して欲しいものです。 
ワガママ言うとコーラとチョコパイとクッキーとも他施設の様に出すべきだと。 


今年も花見無かったですし。 今年の大型連休は暦通りなので、4日間となります。 
祝日のお菓子はミニサイズしか出なくなって久しいので、期待出来ません。 
休みより作業していた方が性に合っていますし。 

長文雑文失礼致しました。 
これから夏へ向けて処過も変更されていきますが体調等崩されない様、御自愛下さい。 

07/4/15


    

A13さんの投稿

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