PRISON WRITERS

 

プリズンライターズ

 

ABOUT PRISON WRITERS

プリズンライターズとは

犯罪と、犯罪についての捉え方は、その人の個人史に根があります。
過去を振り返り、かつての自分を思い出し、これからの生き方を模索するために、
自らの心情を綴り、その存在を広く知らせる試みです。

「ほんにかえるプロジェクト」には多くの受刑者からお手紙をいただいています。
手紙の中でご自身の生い立ちを書く人もいれば、今受けている理不尽な扱いについて書く人もいます。
社会との接点が断たれた受刑者にとって「ほんにかえるプロジェクト」は心情を吐露できる貴重な存在
になっています。
「プリズン・ライターズ」コーナーを設け、公式サイトやSNS及びYouTube等のネット上で受刑者からの投稿を順次公開しています。

  • USのプリズンライターズを参考にしました

    この企画はアメリカの「PRISON WRITERS」を参考にしました。 USのプリズンライターズは、刑務所の中にいる人の生の声を 伝えることで、 社会の人に受刑者への理解、関心を促し、収容 施設の在り方を考えるきっかけとなりました。 (写真はPRISON WRITERS USより)

  • 原稿を書くのは受刑者です

    ほんにかえるプロジェクトでは、受刑者に本を送る活動をしていますが、 それに伴い多くの受刑者からお手紙をいただいています。

    そこで受刑者たちの投稿を、このページで公開していきたいと考えています。

  • 読んでくださる方へ

    刑務所の様子は、TVで映されることがありますが、中の一人一人の声が届くことは滅多にありません。
    投稿した受刑者の声に耳を傾けていただければ幸いです。

LATEST POST

New! 受刑者が書いたプリズンライターズの投稿を、ホームページを訪ねてくださった方だけでなく、もっと沢山の方に読んで欲しく、noteへも掲載しております。是非フォローくださいませ!


 

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「プリズンライターズ」の原稿公開のお知らせは、上記「ほんにかえるプロジェクト」のFacebookまたはインスタグラムにて随時お知らせいたします。是非フォローくださいませ。

PRISON WRITERS US

USのプリズンライターズを参考にしました

獄中からシャバへ。暴かれる内事情、米国の囚人たちが彼らの実体験談をシェアするプラットフォーム「PRISON WRITERS(プリズン・ライターズ)」がある。書き手は全員、獄中の囚人。外界からもっとも遮断された社会の一角から、彼らはシャバに向けてリアルに語る。

「暑すぎて囚人死す?」囚人によって暴露される内事情、看守によって水・氷が配られるのだが、いじめや嫌がらせ、権力のある囚人に奪われたり誰かが買い占めたり、丸1日水にありつけない囚人も少なくないという。刑務所運営側はこの状況を例年知っていながら問題視すらしてこなかった。こういった刑務所のシステム上の問題や内事情の様々が、日常的に明るみに出ている。暴露するのは囚人たち、立ち上げ人は、CBS News、CNNで犯罪・刑務所ドキュメンタリー番組を手がけてきたテレビジャーナリスト、Loen Kelley(ローン・ケリー)。執筆を志願する囚人がプリズン・ライターズ宛にストーリーを投稿、採用されればオンラインで公開される。編集者といっても、文字校正や刑務所用語をわかりやすく直す程度で大幅な書き換えは一切ナシ。インターネット上での共有という即時性に反映される囚人のリアルな声にこだわった。米国の獄中生活が、囚人の手によってあらわになっていく。

 この企画はアメリカ「PRISON WRITERS」の試みを参考にしました。
主催者から「プリズンライターズ・ジャパン」と名乗る許可をいただいています。

 

刑務所から届いた原稿 / PRISON WRITERS US

PRISON WRITERS US

PRISON WRITERS US

 

ABOUT SUBMISSION

原稿を書くのは受刑者です

友人、家族、社会との関わりが希薄になっている受刑者に、塀の外に向かって自分を表現し、発信する場を提供したいと考え、この企画を立ち上げました。

自分の過去を振り返り、これからの生き方を考えるためには、社会との接点が必要です。

受刑者が「プリズンライターズ」に投稿することで、社会に対して、人生に対して、自分の考えを見つめる機会となるよう願っています。これは社会復帰するためにも、受刑生活を実りあるものとするためにも、必要なことだと考えるからです。

  • 刑務所の人からの投稿を募っていますが、娑婆の方に読んでいただけるとあって、関心、意欲はあるものの、いざとなると、何を書いたらよいか戸惑っているようです。様々なストレス、感情や思いを言葉にして書くことは自分を客観的に眺めることを助けます。手紙を書くように、気負わないで自然に書いて欲しいと願っています。

  • 投稿内容に制限は設けていません。心に残ったこと、刑務所ならではのトピック、日常のできごと、本の 感想、詩、俳句等も受け付けます。過去の自分、子どものころの自分、犯した罪を振り返る、出所後の希 望、社会との関わり方、なども書いてほしいと考えています。

  • ・ 応募された原稿は複数のスタッフが読んで、採用を決定します。

    ・ 原稿は本人の許諾を得た上で原本の一部の写真を掲載し、活字テキストに書き起こして掲載しています。

    ・ 受刑者からの手紙については、 個人を特定するため、ほんにかえるプロジェクトの会員番号を紀載します。

  • 採用した原稿の投稿者には、「ほんにかえるプロジェクト」から原稿料として500円を支払 います。

 

かえるPJの会員(受刑者)に配布したプリズンライターズへの原稿応募に関するパンフレットです。クリックするとPDFにてご覧になれます。

 

TO THE READER


読んでくださる方へ

投稿の形態は様々ですが、多かれ少なかれその人なりの心情や願いが表現されていることでしょう。
投げかけた自分を受け取ってもらえることは、その人が変わるための得がたい体験となります。
また、長い受刑生活では、塀の外の社会を独りよがりなイメージの中に閉じ込めてしまうことがあります。読者を意識することで、自分を客観視し、外の社会を現実的に捉えることができるよう期待しています。是非、投稿へのコメントをお願いいたします。


コメント投稿のご協力お願いします

受刑者の投稿に、一般の方が関心を寄せてくださったことを知るには、フィードバックが必要です。
読者からの忌憚のないご感想、ご意見をうかがいたいです。
投稿されたコメントは本人にも伝えます。
※ コメントはメールでお送りいただくこともできます。メールでいただいたコメントは公開せずに受刑者にお渡しいたします。こちらのフォームからお送りください。


 

ワンクリック募金のお願い

各原稿のページに投稿した人へのワンクリック募金のボタンがあります。
心が動いた投稿に募金していただけると有り難いです。募金は本人に届けます。
受刑者は、毎日の工場作業で受け取る僅かな報奨金の1/2を日用品や本の購入に充てています。
衣食住が保障されているとはいえ、少しお小遣いが増えることは、大変励みになります。


プリズンライターズへのお問合せ・ご連絡

プリズンライターズに関してのお問合せ・ご連絡は下記フォームよりお願いいたします。

 
 

プリズンライターズへの活動費のご寄付をお願いしております。

このプリズンライターズのページを運営するにあたり、投稿者への原稿料を支払うほか、プリント代や郵送料も嵩んできます。
この企画にご賛同いただける方からのご寄付をお願いできればと存じます。

「俺のクソ人生の日々」を読んで

ほんにかえるプロジェクトの新企画として「プリズンライターズ」というコーナーをはじめました。受刑経験のある私は己の過去を他人に話すことを前提として書くのも話すのも内省を促す効果があることを知っているので、スタッフと協議したうえで企画をスタートした。とは言え、投稿者がいるかどうかは不安でした。幸いにも共感してくれた受刑者がいて、少しずつ投稿者も増えてきました。第一弾目はA264さん。

 私自身は詐欺や窃盗罪で2003年から2014年まで岐阜刑務所で務めました。規律違反すると生活する場所も変えられてしまうのは刑務所。転々と工場を変わる中、彼と一緒になることもありました。印象に残っているのは出所間近の時期に行った介護工場で、高齢の受刑者を持て余していた刑務所側は元裁縫工場に高齢者を集め、介護係として身体障害者や処遇困難者を寄せ集めして新工場を作り、私もA264さんもそこに集められた。

 彼は身長も高くイケメンの部類に入る外見でした。ヤクザも経験したことがあると書いてあったが、偏見ではあるが、私が見た限りでは極悪犯を集めたLB級刑務所の岐阜では彼にはその匂いは少なく、どちらかといえばヤンキーにいじめられそうなタイプでした。その反面、彼は高齢者に優しく、私的には好感を持てるタイプでした。彼はおしゃべりでしたから、その身上も少し知っていた。文末には謎のような言葉を残していたが、それは岐阜刑務所で起きた受刑者が刑務官を買収してお菓子やお酒も不正に入手させた不祥事についてであり、彼も私もその渦中にいたこと。

 彼とは岐阜刑務所で一緒に務めたが、もちろんそれまでの人生をすべて知っているわけでもなければ、その後の人生も知る由がなかった。更生支援活動をしたおかげで彼のその後の人生を知って、私まで暗い気持ちになりました。というのも友達ではなくても出所後は犯罪と関係のない生活を送れることを願うし、被害者の存在を思うと加害者は増えてほしくない気持ちもあった。なのに強盗事件を起こし、殺人までしてしまったと知って、ため息しながら手紙を読み続けた。

 彼の文章を読んで同情する部分もあるけど、自分自身にも抱いていた愚かさを感じずにいられなかった。私が裏社会に生き、このような人といっぱい出会っていた。その当時は同情心と自分は頭がいいという顕示欲で彼のような人を手下に抱え、同じ犯罪でも賢く荒稼ぎをして、各々の困窮を助けることを目的とした。一種のロビンフッド症候群で、当時は犯罪もスマートさが必要と口説いていた。人を殺してもお金が欲しいという人が周りにいて、人殺しをやらなくてもお金を奪えるぜと自慢することで優越感に浸っていたし、それも善だぜと本気で思い込んでいた。人のふりを見て我が身を直すとはこのことですね。彼の手紙を読んで己の罪を改めて意識することができたといっても過言ではない。

 「プリズンライターズ」の投稿はホームページのほか、会報の「かえるのうた」でも掲載する予定です。このような手記で内省のきっかけを作れたらという願いも込めて、これからも投稿を呼びかけていきたいと思います。また塀の外にいる皆様のご感想も聞きたいのでコメントを投稿していただけたら幸いです。

ほんにかえるプロジェクト事務局長 汪 楠

 

「俺のクソ人生の日々」は下記よりご覧ください

PRISON WRITERS REPORT

2022年2月にスタートした「プリズンライターズ」ですが、受刑者会員の方達はどのような投稿が公式サイトやSNSに掲載されているか知ることができません。
そこで「PRISON WRITERS PEPORT」という冊子を作成し、受刑者に配布しています。
プリズンライターズに公開された投稿や、一般の方や受刑者からの感想、またスタッフによるコラム等を掲載してます。
Vol.1〜3は各ボタンよりPDFにてご覧いただけます。Vol.4に関しては冊子を販売しております。(データが重くPDFとして掲載出来ず)

プリズンライターズ・リポートVol.4 価格 ¥ 1.200 (冊子¥1.000・送料¥200含む)
冊子の売上は、プリズンライターズ冊子の印刷費用として使わせていただきます。どうぞご協力をお願いいたします❤️
内容 / 64P / プリズンライターズ投稿 : 26本 
かえるPJからの出所者インタビュー・みんなの感想・スタッフコラム他
くわしくは下記「ご購入はこちらから」よりご確認ください。

2023/12月

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