所内のコロナ事情 ・6

 

寒さ厳しい時期いかがお過ごしでしょうか。遅れましたが本年も宜しくお願い致します。 

大分刑務所でのコロナ感染による待機措置は、12月13日から翌1月4日までの23日間行われ、5日から工場稼働が再開されました。 

コロナ感染者数も減少傾向にありますが、再び待機生活になるかわからない状況なので油断ができない生活が続いています。 

 職員たちは皆一様にフェイスガード、マスク、ゴム手袋姿で腰に消毒用のアルコールスプレーと小型の拡声器とを下げており、対策を取っているみたいですが、私たちに対する身体検査などの流れなどは一切変わらないまま、逆に私達の生活において交談や運動等に更に規制がかけられています。 

加えて何の告知もないまま…

週一回出ていた、納豆、生姜湯、麺類、揚げ物等々が2週間に一度に延ばされ、たまに、コッペパンと塗り物が非常食のメロンパン(株)KOUBOに変えられたりします。 

加えて極力支出を抑えるために使え捨てカイロの購入が停止、この寒い時期に食事も防寒も満足に出来ない生活となっています。 

 
待機生活中に出た非常食、その時のメニューがこれです

朝食)お茶なし メロンパン1個/(株)KOUBO 

青森りんごヨーグルトン 200ml 

昼食)お茶あり ブルーベリージャムパン1個/(株)KOUBO 

きな粉(10g) 

LLヒートレス野菜シチュー(200g) 

夕食)お茶なし 尾西の白飯(100g) 

LLヒートレス野菜カレー(200g) 

ごはんにあうソース玉子 …ありえません。 

ここの生活は例えると保育園か幼稚園。
職員が音頭を取らないと食事も食べれず、行動も制限され、もちろん園外にも出れず、園児なので厳しくしつけられ、過度な干渉はもちろん容認されてしまう。 
言う事をきかないと、物置に閉じ込められたりもする、そんな感じです。 

 知っている人は知っている事ですが、 私達受刑者は直接被害者に手紙など発信する事が出来ません。 
作業で得られたお金(報奨金)、それを直接送金、またはお花代として送る事も、です。 
被害弁済のための制度なども一切なく、施設側も支援してくれません。 
そもそもここは懲らしめるためだけの場所なので、そういう事は誰かに依頼するか自己負担で弁護士に依頼する、もしくは出てから自分で行って下さい・・というスタンスになっています。 

施設が重視している所は“問題をいかに起こさせないか”その一点に尽きます。
記憶に新しい出来事として「鉛筆」を使用禁止にした件があげられます。 

 ここにはここに入らないとわからない様々な問題が山積されています。受刑者となった私達はあるべき最低限の権利すら奪われ声すらも誰にも届かなくなってしまいます。 
ロシアなどの受刑者の方がもっと自由があります。 
奴隷や捕虜みたく、受刑者に対しても何をしても許されると思っているのならば、それは間違っており、国民性が問われる問題です。 

自分が犯した罪は自分自身で背負うしか出来ないのですから。 
日本の刑務所のあるべき姿として、服役した全ての人が被害者救済を行え、弁済を済ませる事はもちろんのことそして自分を救う場所に変え、先進国と呼ばれる水準に達して欲しいです。 

長文雑文失礼致しました。 

 

 

草々
05.1.24 

   

A13さんの投稿

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