「心の雫」 短歌10首 vol.1

  • 残る世のすべてを捧ぐ贖罪に慈雨のごときも人のやさしさ

  • ここの塀が国境のごとそびえ立つビザの要らない花鳥風月

  • 白藤(ふじ)の香に記憶揺れをり青春のリストカットが白き筋引く

  • 青梅をカリリと噛めば昭和へと父母(ちちはは)のいてまどかなる過去

  • 昼食のコッペパンにはこだわりが押しつぶすは君のルーティーン

  • 在りし日の夢を語れば揺り覚ます少女時代のなんと儚なき

  • 曇天にひと日沈めば立ち昇る記憶は遠き悲しみを呼ぶ

  • 紫陽花が際立つ青に染まりをり小雨のあとの庭の片隅

  • どうしてもはぐれてしまう夢の中子等を探して旅する疲れ

  • 外(と)つ国がひとつになりたラグビーがはるか昔とコロナ教えり

 

A289さんの投稿

 
 

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