「心の雫」短歌10首 vol.5
寒中御見舞い申し上げます
朝夕厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。コロナも第六波で東京は連日1万5000人を超える感染者とか。大変な日々を過ごしておられるようで心配をしています。私たちの施設も職員、受刑者共に感染者が出たようで、水色や白の防護服を見ると、特に危機感を募らせます。
現在は炊場、洗濯工場、図書、計算工が出勤していますが、大工場は休みになりました。大工場といってもコロナ発生から2年、どんどんと少なくなり、1つの工場も一時は25~6人になりました。年末頃から少し増え、現在私の工場は33人くらいです。(40人、50人の工場もあるかもわかりませんが、全体数でも300人くらいです。)
犯罪そのものが少なくなっているようで、その点は良いのでしょうが、生産工場にとっては痛しかゆしの状況です。
昨年はプリズンライターとしての応募が少ないとかで、なかなかスタートできないとのことでしたが、現在はいかがでしょうか。私も文章が上手であればあれこれと書くのですが、文章が不得手ですので、応募もままなりません。短歌でしたら毎月作っていますので、月に一回くらいは送りますので、よろしくお願いします。
コロナ禍により、生活全般、ボランティア活動、大変かと思います。一日も早く3年前の日常に戻ることを願ってやみません。2月に入り、もうすぐ立春ですが、どうかお体には十分気をつけられ、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
かしこ
短歌12首
1.愛犬の写真にスペース奪われて娘の顔の小さき賀状
2.想い出が乱れる文字に映りゆく去年の日記の去年の私
3.『うっせぇわ』下品な言葉と憂いても社会現象笑顔で叫ぶ
4.マスクにて繋がりにくき思いには目元指先優しく動く
5.コロナ禍に一人二人といなくなるささやく言葉は感染の有無
6.突然に部屋に籠れる日々来たるコロナの街の静けさ寂し
7.ヤドカリの引っ越しのごと動き入る雨の降り初む夕暗き庭
8.かすかなる頭痛を持ちた籠る日に不安の渦の湧き出す寒さ
9.熊ならば冬眠中と出しおるかヒトゆえ吾は休業中と
10.コロナ禍を隔離中なる吾の耳かすかな音に妄想の飛ぶ
11.淋しさに泡立つ心静めんと水仙の香低く匂えり
12.現実のまろびを帯びたみどり児を夢の中にてかき抱く夜
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