プリンでご飯を食っちゃう

 

彼岸も終わり、いよいよ待ちに待った春ですね。 
今年の冬も厳しい寒さでした。私は溶接工場で塗装作業をしているのですが、雨の日も雪の日も塗装室は窓全開。
換気扇も扇風機も全力全開。何度も扇風機を蹴倒しそうになりましたが、なんとか今冬も乗り越えることができました。 
ただ、O刑は今冬から、夜間のみですが暖房がつくようになり、懲役の身には過ぎたものと思いつつ、本当に助かりました。 

さて、思わせぶりなタイトルとなってしまいましたが、懲役24年目、ついに一線超えてしまいました。 
そう、プリンでご飯を食べられるようになってしまったのです。重ね重ね思わせぶりですいません。 
でもですね。プリンですよプリン、皆大好きプリンさんでご飯です。
我ながらクレイジーだなと思います。しかし、減塩による薄味と物価高によるおかずのスリム化で、ご飯が残ってしまうんですね。
もうお茶で流し込もうと思っていたところ、思い出してしまったんです。 
プリン丼をしている人がいたことを。 
でも、それはダメだろと、それは人間としてOUTだろと悶えていたんですが… いつの間にか、プリンがご飯にONしてました。(笑) 
こうなったらしかたないと目をつぶって 
一口…ん? 
二口…アレ? 
と完食。意外といけるんですね。新たな扉を開いてしまいました。 
コツは、ご飯がダマにならないよう、よくほぐしてからプリンを混ぜること。後は、何より思いきりです。 

ちなみに、ゼリーやヨーグルト、フルーツ缶でという”ツワモノ”もいるようです。
近頃デザート系は少なくなったので、私は経験せずにすんでいますが、新しい扉に興味のある方はお試しください。 
ただし、当方一切責任は取れません。周囲からの見る目が変わっても、自己責任でお願いします。(笑) 


それでは、しょうもない話に最後までお付き合い頂きありがとうございました。  
いろいろと書いてきましたが、社会では物価高で日々の食事もままならない方々もいる中、3食心配せずに過ごせることへの感謝を忘れてはいません。そして、この感謝の気持ちこそが、もう一度やり直すために必要なんだと思います。
これからも、この気持ち大切に育んでいきたいと思います。 
かえるPJスタッフ・会員の皆様、私達に手を差し延べてくれる皆様に、恵み豊かな春となりますように。 

  

<短歌> 

・天井の隅に 小さく乾きたる 一冬共に 越したる蜘蛛を  

・蘊蓄(うんちく)を 語る人いて 土の香は 土の香でよし 春を吸い込む 

・幸運・約束・私を想って クローバーの花言葉に 「復讐」 

・「あの頃は良かった」 なんていう奴を 馬鹿にしていた あの日の桜 

・おいしいもの+おいしいもの=おいしいものとは限らない ハムカツ・マカロニサラダときな粉 

 

<俳句> 

・一文字が 世界を拓く 風光る 

・しゃぼん玉 壁の向こうは 遠すぎて 

・かしげたる 小首の角度まで 仔ねこ 

・持て余す 足長蜂の 長き足 

・儘ならぬ ことはあれども 春の空 

 

令和7年3月23日 

A360さんの投稿

 
 

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