俳句9句・真夏の日々に

 

こんにちは。毎日とても暑い日が続いていますね。毎年のように各地で最高気温の記録更新や自然災害の発生、また異常気象が観測されていますが、酷使に耐えかねた地球そのものが悲鳴を上げているのかもしれませんね。 

 今回のテーマは「真夏の日々」で投句しますのでよろしくお願いします。 

 俳句

・けふはけふあすはあすなり髪洗ふ 

・紫陽花の青かたよるや 

・夏の夜の獄にしじまのなかりけり 

・刑庭のどこまで行けど草いきれ 

・風鈴やめぐりめぐって軒の下 

・なみなみと杯を満たすや原爆忌 

・拭うこと諦むるなり玉の汗 

・印字濃きまゝの弱なり扇風機 

・慈雨来たるシャワーヘッドはそっぽ向き 

 


7/30(土)の夕方、TBSにて放送された報道特集はご覧になりましたか?”少年犯罪無期囚”の特集として岡山刑務所にて取材したもので、実は私も事件当時18歳の少年無期なので、ちょっとドキドキしながら観ました。現在の岡山には7名の少年無期が居り、そのうち3名がインタビューを受けていましたが、全国では何人ぐらい居るのでしょうね。 

汪さんが岐阜に長く努められておられましたが、その頃の無期の仮釈の割合はどのぐらいだったのでしょうか。今は平均で38年と言っていて、実際の仮釈者の数などを見るかぎりでは、ここ千葉よりも少し厳しいのかなという印象でした。 

受刑者の高齢化は全国的に言えることですが、要介護者の95歳、受刑生活50年という無期の方のインタビューもあり、冷静に考えれば他人ごとではない私にとって複雑な気持ちになりました。 

有期の方々に比べ、無期が出所するのが難しいのはもちろんですが、仮釈中の遵守事項違反に対する処分も大変厳しく、犯罪を起こしたわけではなくとも再び刑務所に戻され、また何十年も務めるという現実が待っており、はやり出所という目標のさらにその先もずっと続くのだなと、あらためて思いました。 

先のことを考えると不安なことは多々ありますが、年を重ねるごとに状況はあまり良くはなっていないようなので、まぁ、あまり深く悩まずに今日明日と思うことにしています。 

 

今回もプリズンライターへの投稿をしますので、どうぞよろしくお願いします。レポートVol.2も楽しみにしていますが、コメントや作品への感想などあれば良いな・・・と、期待しております。 

しばらくは居室での生活が続くかもしれませんが、前回送っていただいた本の正岡子規で俳句の勉強をしたいと思っています。 

とても欲しい本でしたので助かりましたよ! 

ほんにかえるPJの存在は、受刑生活の励みになっております。感謝です。 

 

それでは今日はこれにて失礼します。皆様、くれぐれもお身体にお気を付けて過ごし、今夏を乗り切ってくださりますように。 

 

令和4年7月31日 

 

A294さんの投稿

 

※上記ボタンをクリックすると決済ページへ移動します。決済方法に関してはこちらをご確認ください。

※メールでいただきましたコメントは公開いたしません。

Previous
Previous

「心の雫」短歌10首 vol.8

Next
Next

刑務所医療…その後…?続編