私の後悔・被害者への手紙

昨年3月に プリズンライターズに「私の後悔」を投稿しました。その内容は「やって」後悔する事が多かった私が
「やらずに」後悔をした事を綴ったものであります。 

あれから1年、まだまだ出来なかった事、やらなかった事に後悔してる事に気が付きました。その1つに被害者についてです。被害者はこれを読む事はおろか、伝える事も出来ませんが勝手ながら手紙という形で綴らせてもらいます。 

 ・・・・・・・

私があなたの命を奪ってから13年が経ちました。 

身勝手ながら事件後出頭もせず、何事も無かったように生活をしていましたが、その後当然逮捕され 今受刑生活を送っています。 

逮捕から刑務所に入所してからの数年は事件を振り返っては言い訳や、責任転嫁の後悔ばかりで、本当に自分の事ばかりしか考えていませんでした。 

受刑生活を長く送る中で「出来なかった事、やらなかった事」に後悔をするようになり、事件当時あなたに優しく出来なかった事、思いやりを持たなかった 
人間として当たり前の事が出来なかった事をとても悔やんでいます。 

もし私があの時優しい心が持てていれば、あなたの痛み分かろうとしたならば 
あんな事にはならずに、今もあなたは泣き笑い喜び怒りと幸せに普通に生きる事が出来たのに。
私がやってしまった事は後悔なんかで済まされない程重大な事です。
大変申し訳なく思っています。 

私はこの受刑生活で他人から深く傷つけられ、辛い思いし涙に暮れる日を過ごしてきました。
あなたにしたような事もされました。 

その時「因果応報」という言葉の意味を知りました。 

『自分がした事は必ず自分に返ってくる』のだと学びました。 

しかし私には命があります。あなたは到底納得出来ない事ですがあなたの命を奪って理不尽にも生きています。 

そんな私が今後 あなたにしなかった、出來なかった思いやりを持ち、他人の立場になって人の気持ちを慮るという人間として当たり前の事する事がこれから続く贖罪の一部と思います。
いくら反省し後悔をしても 私が更生をしてもあなたはもう帰ってはきません。 

「後悔先に立たず」この言葉の意味を嫌と言う程思い知らされました。 

あなたが命をかけて教えてくれた事、気付かせてくれた事を胸に刻み 
頭に叩き込み 残りの受刑生活人生を生きられる事に感謝し日々一生懸命生きていかせて頂きます。 

本当に申し訳ありませんでした。 

 

A23さんの投稿

 

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