私の後悔

人間は誰でも後悔をする。 

大小様々な後悔があると思うが、特に我々受刑者は事件を起したという大きな後悔にさいなまれる人が殆どだろう。私も懲役の端くれとして例外ではなかった 。

入所当初は事件を振り返れば「こうしなきゃ良かった」「あそこに行かなければ良かった」など責任逃れの後悔ばかりしていた。 

しかし受刑生活が10年となった今では後悔の質と言うか言い方は少し変だがポジティブな後悔をするようになった。 

私は入所して多くの資格を取得した。 

学生時代は勉強が苦手で嫌いだった私が多くの資格を取得出来た事に正直驚いた。 

しかも簿記の勉強に関しては楽しくて時間を忘れて没頭した。その甲斐もあって簿記3級は100点満点での合格だった。恐らく私の人生で初めての100点であり、それがもう嬉しくて嬉しくて 

そして私はこんな後悔をする、「こんな楽しい勉強を何故しなかったのだろう」と・・・ 

又、「勉強がこんなに楽しいなんて知らなかった」と発見もした。 

この発見を学生の頃にしていれば、高校を卒業し大学に入り違う人生を歩んでいたかもしれない。 

「やって」後悔をする事が多かった私が「やらず」に後悔したのは初めてかもしれない。 

だから「やっていれば良かった」と後悔しない為思い立ったらすぐやってみる。自己改善はもちろん、人間関係、学びたい事などまずやってみる。 

分らない事は調べ、本を読んだり、人に聞いたり。 

勉強だって毎日欠かさない。 

今年も簿記2級の試験にまたチャレンジする。 

過去2度も失敗しているが、学びの楽しさを知った私は諦められなかった。次こそ3度目の正直である。 

〝ほんにかえるプロジェクト〟はテキストや問題集などの本も送ってくれ私の学びの応援もしてくれる。 

それがとても幸せである。 

「何かをやらなくて後悔してる人」がいるならもう後悔しないように今から、これから始めてみればいいと思う 

〝思い立ったが吉日〟私はそうしている。 

やっぱり後悔ばかりの人生はつまらないから。 

 

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