東北の某刑務所の話… Vol.6/俺たちの部屋事情
某東北の刑務所の話を続けて読んでいただいている方、ありがとうございます。
今回が初めてという方は東北の某刑務所の話… Vol.1から読んでいただけますと幸いです。
今まで衣・食・住の食をメインに書いてきましたので、今回は住について書きたいと思います。
今私達が生活をしている部屋は、ほとんど独居(1人部屋)しかありません。 新しい収容棟が建ってからもうすぐ4年となります。
私が某東北の刑務所に収容されたのが13年前で、当時の古い収容棟は、確か昭和初期の建物だと聞いた覚えがあります。雑居も独居も半々くらいずつあり、収容人数が多く雑居にはベッドが2つ入っていました。
部屋には蛇口2つの流し1台、トイレが完備されており、12畳くらいの部屋に8人~10人位の人が生活をしておりました。
ベッドの高さは、人が横になってひざを立てますとベッドに当たるくらいの高さで、そのベッドの下に2人が、横に胸くらいまで入り布団で寝ていました。ベッドはここの木工場で作ったという話です。
ベッドの下に寝ている人は、寝返りをするのにひざを立てたりしますと、ベッドにひざが当たり、ベッドで寝ている人を起こしてしいまうのです。
それが何回も続くと、わざとやってるんだろうと口論が始まり、下手をすると殴り合いの喧嘩へと発展してしまいます。
私もベッドの下に寝ている時、かなり気を使って寝ていたのを覚えています。
建物が古いので窓はサッシではなく、窓の下を押すと下が開いて止まる開閉式の窓で、それが6ヶ所ありました。
窓を開ける度、ギーギーと音が鳴り、たまに窓を支える所が折れてぶらんぶらんになる時もあり、その修理を頼むのですが、修理ができず窓を開けないようにビスで止められるので、どんどん開く窓が少なくなっています。
錆びて窓は歪んでいるのですきま風が多く、冬は室内がメチャクチャ寒く、みんな着られる物をすべて着て、掛けられる毛布などもすべて掛け、さらに布団に潜らなければ寝られませんでした。
私が収容された当時、まだ雑居には扇風機がついておらず、夏の暑さと人が多い暑さで、寝ても汗びっしょりで寝れず、団扇で扇がなければ暑くてどちらにしても寝れず、寝不足になるのが多かったです。雑居に扇風機がついた時、それは嬉しかったです。
新舎房になった今、部屋には扇風機がついておらず温暖化の影響もあってか、ここ2~3年、昔に戻ったように夏は暑くて暑くて寝不足の日が多いです。
部屋に換気口があるにはあるのですが、涼しくなく、なんの役にもたっていません。
部屋に扇風機か、廊下にエアコンをつけて欲しいですが、誰か熱中症で亡くなるとかしないと、そんな物はつかないでしょう。
前の雑居部屋の時は必ずその部屋によって決められたルールがありました。だいたい部屋長がルールを提案をし、みんなで話し合って決めるか、前の部屋のルールがそのまま続きますが、中にはおかしな刑務所独特のルールがありました。
例えば、余暇時間に、大体1人1畳の中で小机を出して勉強をしたり本を読んだりと好きなことをするのですが、自分が座っている畳から小机の足を出してはいけなく、小机が畳から足が少し出てるだけで、足が出てますと注意されていました。
起床の時間が来たら、石鹸が置いてある棚の近くに寝ている人が、起きて自分の布団をたたむ前にみんなの石鹸を流し台の上に並べなければいけないとか、聞いた話によりますと、仮就寝になっても部屋長が布団を敷くまで他の人達は布団を敷けないとか、甘シャリ(汁粉、豆煮)やパンや、祝祭日菜(お菓子)を部屋長にあげなければいけないとか、暗黙の了解があったみたいです。
あとは、新入で入る部屋によっては、「お金持ってる?」って聞かれて、「持ってる」って言うと、じゃあ週刊誌これ買ってとか勝手に決められる部屋もあったそうです。他にもぶっちゃけられないようなルールがあったようで、部屋長はほとんどが現役(暴力団)の人がやっていて、決められたルールを守るしかなく、ルールを守らなければ、作業終了後、部屋に帰って夕食を食べた後、ラジオを消してからの話し合いとなり、テレビの時間となっても話し合いが終わらなければテレビを消して話し合いとなり、部屋のルールが守れないようなら、部屋と工場から出て行けという話になります。
部屋長は立場上プライドを守りたいがため、周りを抱き込んで、ルールを守らない人を追い出しにかかります。
部屋長と反目の違う組織の人が入ってきますと、まぁ人によってですが、これがまたメッチャ面倒臭い事となることがあります。
部屋の中で2つの派閥ができ、バチバチのいつ喧嘩が起きるかわからない部屋となってしまいます。
聞いた話によりますと、いつ喧嘩が起きるかわからない部屋にいますと、トイレのドアを背に座って用を足していますと、いつ後ろから襲われるかわからないからトイレのドアを背に用を足せなかったと言っている人もいました。
今は雑居部屋がほとんどなく、独居部屋での生活なので、気兼ねなく生活ができ、煩わしい人間関係も部屋ではなく、みんなよかったと思っていると思います。部屋での揉め事の理由はすごくくだらない事が多いです。
例えば、部屋での食事配食は当番制で、「お前、俺のおかず少なくしてるだろ、何かあるのか」といきなりキレている人もいました。
音がうるさい、いびきがうるさい、トイレのドアを静かに閉めろ、本・新聞を静かにめくれとか、結局は馬が合わない同士はどこまでいっても馬が合わないものだと思いました。
私達が主に着る服として舎房着と工場着があります。工場着は緑色、舎房着は何色と言ってよいのか、緑色っぽい青、そんなような色です。
前から思っていたのですが、何でこんな色の服なのか、不思議で知りたいです。
パジャマ上・下は灰色生地の黒の縦縞で、生地は舎房着・工場着同様ごわごわです。
聞くところによりますと、喜連川などにある民間刑務所では、ユニクロの服を着ているそうです。
半袖丸首シャツ・トランクス・ランニング・メリヤスと官物がありますが、すべて白色で何回か被服工場へと洗濯に出しますとすぐに黄色くなってしまいます。 半袖丸首シャツ・半袖V首シャツ・ランニングすべて私物で、買えて色は白です。
トランクス(柄物)・ボクサーパンツ(灰色)・メリヤス上・下(薄茶色)も買えます。
官物の靴下は、夏用・冬用とあり、色は黒なのですが、官物は穿く所のゴムがすぐ伸びてしまいます。
私物の靴下は、5本指・冬用・夏用・普のと買え、5本指は灰色系・あとは黒色です。
値段のことは次に書きますが、すべて原価なので高いです。
エームサービスという業者が全国の刑務所に入っているそうですが、ドンキホーテでも入ってくれればメッチャ嬉しいのですが…
ここまで「某東北の刑務所の話Vol.6」を読んでいただきましてありがとうございました。
次は今回の続き、医務等の事を書こうと考えています。それでは皆様、コロナ等の感染症には気を付け、ご自愛くださいませ。
A62さんの投稿
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