我々受刑者は、常に「手段」に飢えています。「繋がり」と言ってもいいかもしれません…

 
 

活動への感想を募集しているということで、僭越ながら僕も書かせていただくことにします。 

僕がかえるPJの存在を知り、会員として迎え入れていただいたのは比較的最近のことですが、すでに無償本をはじめ、本の購入や検索依頼、プリズンライターズに至るまで、まるごと絶賛大活用させていただいています。 

我々受刑者は、常に‘‘手段’’に飢えています。‘‘繋がり’’と言ってもいいかもしれません。
外の世界にいれば、本の購入や検索などわざわざ人に頼むまでもなく、大概のことは何でも自分であたり前にできます。
ですが、刑務所ではそんなあたり前のことが自分一人では何もできなくなります。
どうしたって仲介者、支援者が必要になってきます。 

かと言って、誰もが自分の家族や友人などにそうした頼みごとや支援を何でもお願いできるかというと、そういうわけにもいきません。
外の人には外の人の生活があり、ほとんどの場合、我々への支援というのは外の人にとって負担となってしまいます。
そうやって負担をかけてしまうこと自体も精神的負担と感じるし、そもそも負担をかけられる相手すらいないという人も多くいるのが今の刑務所です。 

そうした中、社会から踏み外してしまった日影者である我々受刑者を支援し、社会との繋がりを構築してくれるかえるPJの活動、そこで自ら進んで無償で我々を支えてくれているスタッフの方々の存在は、本当に何ものにも代え難いなと感じます。
自分が外にいた頃、‘‘受刑者のために何かしたい’’なんてほんの一瞬でも考えたこともなかったし、もしその時かえるPJのような活動を知ったとしても、「変わった人たちがいるなー」くらいにしか思わなかったと思います。
なので、このような団体をイチから立ち上げた汪楠さん、それに賛同して活動に関わってくださった方々は、本当にものすごく「変態なんだなぁ」と思います(も、もちろんすごく良い意味で!!)笑 

ただ、一つだけ残念なことがあるとすれば、かえるPJの活動を他のみんなに気軽に教えてあげられないことです。
支援団体の宿命とも言えることですが、今後もっとかえるPJの支援活動に賛同してくれる‘‘変態さん’’が増え、会員と共に活動の輪がもっと広がることを願っています。 

 

 
 
 
 

A366さんのプリズンライターズへの投稿は下記よりご覧ください

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