サポートをして下さる方々のおかげで、私の受刑生活は大きく変化しました…

 
 

サポートをして下さる方々のおかげで、私の受刑生活は大きく変化しました。 
まず物を整理できるようになったことです。刑務所では個人の保管できる私物量が定められており、量を超えると色々なペナルティを受けます。
(日用品や薬も含まれる。)
ところが施設で注文した本が入荷しなかったり、書籍検査が厳しいと、みんな本が手もとに来ない不信感から、収容者は物をため込みがちになります。
これがまた累計発行部数1億冊の本が入荷しなかったり。
表現に厳しい今の社会でさえ未成年に許容する、「全年齢指定の本」さえ審査で止められるものですから予想ができず、私も「本が来ないから捨てる必要ある?」と思いがちでした。
しかし!!サポートしてくれる方々のおかげで、本がきちんと届くという安心感から、「入る本のスペースを開けておこう!」と物を整理できるようになりました! まさに北風と太陽ですね。 

 そして作業報奨金は使用額が決まっており、本が入荷しないからと言って他の物は買えず。
閲覧禁止になってもお金はとられるので、収容者にとってはひと月の給料をドブに捨てることになるため、職員が思っているより、収容者の心に深い闇を刻ませています。
これは信頼していた職員さんに裏切られた。自分は認めてもらえない。という悲しみでもあるからです。
それでも本を読むことで心の傷が癒えることがあり、だからこそ本をきちんと届けてくれたり、私たちの話を聞いて手を差しのべてくれることは、まさに「更生意欲の喚起」という刑事収容施設法の原則(30条)の立法目的に合致するものだといえるでしょう。

深い闇の中に居た私を救って下さった大塩様。庄子様。汪楠様。サユリ様。そしてボランティアの皆々様に、私は毎日深く感謝しています。 

 

 
 
 
 
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