5分で十分、俺の昼飯@刑務所

刑務所の食事はとにかく早いです。 
別に職員さんが急かすこともなく、ゆっくり食べてよいのです。 
しかし、早くお昼休みに入りたい人や「最後になるのは何となく嫌だな~」という心理が働き、みんな早飯になってしまうのです。 


今日のメニューは煮物ですか。大変です。
ごぼうは噛む時間がかかるうえ、受刑者は50代を過ぎるとキライな物はどんどん残してしまいます。 
40代までは腹が減るからと無理して食べる人も、50を過ぎると食事の進まない料理は早々にギブアップをするようになります。 
なので、味のないおひたしやサラダがサイドメニューだとさらに早いギブアップが予想されます。 
これは急いで食べなければまたビリになってしまいます!
くっ、何故こんなときにごぼうが多く入っているのですか!?
大根:1、人参:2に対する比率がおかしいです。 
嫌いではないですが、今は急いで食べねばならぬとき!みんな食べるの早すぎです! 


「スプーンを使えば早く食べれるよ?」とKさん。 
違います。なんで早く食べること前提なんですか?ゆっくり食べようという意思はないのでしょうか? 

「もっとゆっくり食べたいよなー?」いや、ハヤシライスとブロッコリーのごまドレを2分で完食するアナタが言うセリフじゃないです。
もう飲んでますよね? せめてデザートのうぐいす豆はゆっくり味わいたいです。
受刑者にとっては豆や甘シャリと呼ばれるさつまいもは至高のデザートになりうるというのに…!? 
あっ、このおじいさんなんと豆からたいらげています!
甘いものから先に食べるとは、現代の栄養士さんが推奨する「野菜から食べよう」理論に真っ向から立ち向かう気ですか? 


もっともごぼうは意外と糖質が高いので、血糖値が上がりやすいという点では同じかもしれません。
そもそも早食いしてては意味がないでしょう。 
あぁ、すでに他の食卓では片付けが始まりました。まだ4分ですよ?
お昼のニュースキャスターが1件目の事件を読み終えてすらいません。 


これがきつねうどんであろうが、いかと野菜の中華炒めだろうが、彼らは大抵4分で昼食を終わらせてくるのです。 
そのうえ嫌いな人参やねぎはキレイに取り除くという早業は、さばの骨取り名人のおばちゃん、もといお姉様方も驚きの正確さです。 
せめて夕食のパンのように、ようじや定規で切り分けて10分以上かけてジャムをつけ調理するゆとりや、牛乳と麦茶を混ぜてカフェオレ気分を味わうのに8分待つ気概が、なぜここで持てないのでしょうか?(私はやりませんけど) 


仕方なくデザートのうぐいす豆を一気に口内に放り込み手をあげる私。
それは「食事、終了しました」の合図。やっとニュースが次の事件を読み上げる頃。 
彼らが食事を終了してからちょうど1分。今日もビリになってしまいましたか…。 
開始から5分。今日も受刑者の昼休は5分で終わる。 
それが私の昼食です。 

※カフェオレ風牛乳麦茶をやかんで作ると調査なので注意 !!


2024年7月1日 

 

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