無期懲役囚・心の糾明
息つく暇もない今年の猛暑の中、この原稿を書いています。
私は、九州のLB(長期)刑務所で無期として務めてこの春に、二類になりました。
心の糾明(きゅうめい)とは、キリスト教のお祈りの中でゆるしの秘跡の一つにある中で、一番始めにある物です。
ありのままの自分を神様の前に置き反省するため、このタイトルにしました。
※お読みになる方へ、不快な思いをされる場合がございます。ご注意ください。
私は、強盗殺人と死体遺棄・強制わいせつ致死罪で、無期囚となりました。
最近、ニュースを見ているとわいせつ行為なる犯罪をよく目にします。わいせつ行為と云う犯罪は、最低な行為だと思います。
私自身も強制わいせつ致死と云う罪名があります。私も、最低な人間です。言い訳をするつもりは、ありませんが、肯定するつもりもありません。
ただ、声をかけた時は、下心がなかったと云えばうそになります。
首を絞めた時、無我夢中だったので、体を触ったことは、事実です。
ただ、スカートを脱がせたのではなく、遺棄した時に脱げたのですが、公判の時、検察側の質問でわいせつの意思が生じた時期について問われた時、いろいろと感情を抑えきれずに「どっちでもいい」と言ってしまいました。
今思えば、きちんと答えるべきでした。
結果として、強制わいせつ罪が付きました。
世の中には、自分の意図した事でされる性犯罪者の方の気持ちが、私には、理解できません。
性犯罪被害者は、女性だけとは限らず、近年、大手芸能事務所(旧ジャニーズ)で性被害があったとされています。
これもまた立場を利用して行う行為、最低です。
なぜ私が、性的な事を題材にして書いたのか、被害にあった人は、生涯心に根深い傷が出来るのです。
私は、1991年~92年ミッションスクール系の施設に居た事があります。
私自身人見知りで、その施設は男ばかりでした。
ローマ・カトリック教会では、拒絶している同性との性的関係を持っている者は聖体拝領が、許されない。
なのに私は、当時の先生に無理やり性的行為がありました。
私は中学二年でしたが、体は大きくなく華奢な方でした。
この一年私は、何度も性的行為が行われ、三回施設を逃げ出しましたが、こんな事人に話すことが出来ず、家に戻っても訳も言えず、連れ戻されるだけでした。
それからは、性的行為が行われ、終わると私は、一人真っ暗な礼拝堂に居る間だけ、心が癒されていました。
でも、最後に逃げ出した時は、もう心が壊れていた。
途中で捕まりそうになり、とある飲食店に駆け込み、屋上から飛び降りようとしました。
本当に、心が壊れていたのでしょう。
ただ、飛び降りなかったのは、家に戻すと言う言葉があり、飲食店にも迷惑がかかるからと説得されましたが、その日の夜は礼拝堂には入れなかった。 こう云う事を、私自身がされているため、合意なき性行為はしたことありません。
犯した犯罪については目を背ける事はしていません。
ただ、後から知ったことですが、ローマ・カトリック教会では、聖職者の性が抑制されているので、いろいろと問題が起きていると聞きました。
フランシスコ教皇様は、問題を隠蔽しないで全て明るみに出し、教会は、被害者に謝罪することを求めたので、ずいぶん公表されましたが、それでも氷山の一角に過ぎないと言われています。
この度、このような事を告白したのは、自身が経験した事を、そして想いを残すため書きました。
人には、人それぞれ性癖がありますが、盗撮とか薬を飲ませて行う性行為とかはやっぱり最低だと思います。
私も少し変わった性癖がありますが、娑婆に居る時は、パートナーとは普通でしたが、それだけではいろいろと欲求が満たされず、この何年か前に摘発された渋谷の「眠れぬ森の美女」というハプニングバーを利用して、自身の欲望を満たしていました。
こういう店は、合意のない性行為はタブーとされます。また、店にも出入り禁止になる誓約書も書かされます。
いまだに、ネットには私の事を知らない人は、野獣なのではと揶揄されています。
この「野獣」とは、私がダーツをしていた時のカードネームが、野獣だったのです。
本当は、「矢獣」こっちの字を使いたかったのですが、知人が使用していたので「美女と野獣」が当時好きだったのもあるし、私自身容姿にコンプレックスがあり、この野獣と名付けました。
事件後、この野獣を変に揶揄されています。2011年9月の週刊実話に掲載されています。
やはり定期的に、野獣の血が騒ぐのか?むかつく。
なにか話がそれてしまいましたが、性犯罪は弱者に対して悪質で、卑劣な犯罪だと思います。
世の中は性的虐待を受けても声をあげることもできない。できる人もいるでしょう。
今は、昔と違い味方になってくれる友達がいると思う。そういう人に相談することを勧めたい。
私の場合は、一人で突っ張り、人との距離感がわからず孤独になりましたが、それはそれで気持ちが楽です。
最後まで、読んでいただいた方、ありがとうございます。気分を害された方もいるかもしれませんが、誹謗中傷行為はやめてください。
誤字脱字 乱筆乱文にて失礼します。
令和6年10月24日