「あて所に尋ねあたりません」再び

先日、汪さんが「あて所に尋ねあたりません」の記事をアップしたとき、「最悪なパターンは死亡されたケース」とありましたが、今日私は初めてこのケースを体験しました。

この方は今年入会されて、間もなく医療刑務所に移送されました。

「あと3ヶ月といわれました。最期のときにこの団体に巡り会えて幸せです。」
「最期は好きな本を読んで過ごしたい。」と手紙がきたので、大急ぎで本を送りました。

3月から33冊のライトノベル、写真集を送りました。
「気持ちよく本を読める時が、少しでも長くあたえられますように」と手紙を書きました。

S__10674363.jpg

5月13日に弱々しい文字の手紙が来ました。

「最近、体の調子がよくなく、集中力がなく、本を続けて読むことができません。」
「手紙を書くのもしんどいくらいです。」
「もしかするとこのままフェードアウトしてしまうかもしれませんが、『本好きの下剋上第五部』の続きを早く送ってください。」とありました。

依頼されていた3冊の本を送り、「本好きの下剋上」の続き、第6巻は8月に発行されますと返事を書きました。
8月まで生きるのは無理かも知れないとつらい気持ちでした。

でも、この手紙は今日戻ってきました。「該当者がおりません」と付箋が貼られて。心よりご冥福をお祈りいたします。

Previous
Previous

検索日記 by 庄子「お母さんへのプレゼント」

Next
Next

汪ちゃんの井戸