刑務所から再犯防止を疑う
再犯防止対策というのは、他人に急かされたり、強要されて成し遂げられるものではありません。
今後、刑務所側の体制で再犯防止の教育が強化されようとも、自身が本気で変わりたいと拳を握るくらいの強い決意がなければ、例え出所したとしても再犯率48%の枠に入るかもしれません。
ちなみに無期の人が仮釈で出所後に戻って来て、再び無期生活を過ごしている人もいます。
私も他人事ではなく初犯の時に甘く考えていたことがありました。それは、もう犯罪を犯すはずがないと、何の根拠のない自信を持っていました。その為、保護司や保護観察官の話はうっとうしく、面倒臭く、時間が無駄とさえ感じていました。
なので、今回逮捕された時に自分自身が信じられなかったです。
考えてみれば、当然です。受刑中に私の再犯の可能性を全く疑わなかったからです。
当時は、受刑生活が円滑に充実した生活を過ごせていることで、社会での生活も上手く過ごせるだろうと勘違いをしていました。
実際は社会復帰後、インターネットでそこそこ成果を挙げて表彰され、国内外で法人を設立し、同棲していた彼女に対して手伝ってくれた仕事の報酬として100万円を渡せる時もありました。
しかし、今となって分かったことですが、どうでも良いような細かいことに目くじらを立て、思い通りにならないことがあると彼女を責め立て、平気で心を傷付ける暴言を吐き、腹いせに浮気を繰り返し、自分なんかどうなってもいいと自己嫌悪に陥り、精神状態が悪化して行きました。そもそも、稼ぐことで幸せを掴めるものだとはき違えていました。
逮捕後、「なぜ社会的地位、名誉、財産、仲間、彼女等多くのものを捨ててまで、犯罪を起こす理由があったのか」と何度も自分を責めました。そして、自分自身のことを信用しても無駄だと気付きました。
私は何者で、一体、何がしたかったんだと至らない部分の欠点やリスクを考える内にオリジナルで再犯防止対策を練るようになりました。
それから、前回と今回の事件前の共通点が犯罪前の予兆になる発見をしました。
私の場合、体重が激減する、生活が不規則で2日間寝ない、浮気を繰り返す、当たり前の事が出来なくなる、ストレスを溜め込みすぎて怒りが爆発する等あります。これらは、まず治せるかどうかより気付けるかどうかが重要です。少しでも理想の自分像を思い描けた時は変われるチャンスです。精神状態を乱さない為に考え方をどう変えて行くべきか。
自分が正しいと思い込んでいる常識や価値観が、実は歪んでいることに気付けずに正しさを振りかざし、押し付けて来ました。
時に私は怒り狂うのです。1つの事実に対し、捉らえ方が100通りあることを知ってから、私の生き方はだいぶ楽になりました。
当然、変わりたくないし、このままの性格・気性で良いと思う人もいます。
犯罪しなければ変わる必要もないです。だけど、私は変わることの楽しみを見つけてしまいました。
つまりは再犯防止対策を成功させた時のワクワクドキドキがないと再犯防止対策は苦痛だけのものです。
私が変わりたい理由はいくつかあります。一番は大切にすべき人を笑顔にすることです。
私の性格上、自分の為より人の為なら頑張れるからです。正直、自己満足の世界ですが、何も考えないよりマシですし、今よりは少しはまともな生き方が出来るはずです。
もう誰も悲しませたくないですし、苦しませる訳には行きません。クソみたいな人生を変えれるのは自分しかいません。
ここまで、ごお読み頂きありがとうございました。気分を害した方がいらっしゃいましたら申し訳ございませんでした。
最後に私の好きな言葉を紹介します。「過去と他人は変えられないが未来と自分はいつからだって変えられる」
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